卒業研究の進め方

指針

基本的に,各テーマに対する調査(文献等)とそのまとめ,課題解決(必要なら,プログラム開発やWeb制作を通じて)による検討と考察を行い,卒業論文として完成させます.
この間,2度の進捗状況レポート(月次報告でも可)提出とこれに対するコメント等を通じた指導を行う予定です.独創的な研究・論文を期待しています.

テーマの選択

指定した複数テーマの中から一つ選択.

参考文献の収集(1)

テーマに関する参考文献を収集し,背景知識を深めます.参考文献の収集時には,出展を記録しておいてください.また,インターネットも有効に活用しましょう.

参考論文記述例

[1]岡本敏雄,”インターネット時代の教育情報工学1”,森北出版,2000.

[2]斎藤一,大内東,前田隆,”構造モデリングと概念地図を用いた概念形成支援法とそのシステムの試作”,電子情報通信学会論文誌,Vol.J84-D-I,No.9,pp.1431-1439, 2001.
[3] 主体的学びに導くための実行プラン,http://www.do-johodai.ac.jp/guidance/3Action.php(参照:2015/1/29)

問題点の整理・研究計画の設計

問題点の整理

収集した資料・文献を用いて,現在その分野(テーマ)において何が問題であるかを整理し,明確にします.

問題には,

  1. 人がすでに解いている場合
  2. 解決が困難な場合

等が,考えられます.
1に関しては,その解決方法やシステムを積極的に利用します.
2においては,全ての問題を解決することは,困難である場合が大半です.その場合,問題を詳細化し,「自分が解決可能な部分」を検討します.

研究計画の設計

研究計画を立てます.以下は,研究計画のサンプルです.

4月:テーマの選択
5月-6月:参考文献の収集
6月-7月:問題点の整理・研究計画
7月-8月:アプリやWebサイトの制作と評価
9月:論文執筆

参考文献の収集(2)

問題点が整理されると,再度参考文献を集める必要性がでてきます.(1)と同様に出展の記録も忘れずに行いましょう.

既存アプリやサイトの調査・分析調査方法の学習

既存アプリの調査

テーマに関して,既に開発されたシステムやWebサイトついて詳細に調査します.
開発元のWebサイトなどを調査し,設計の目的と機能を明確にしましょう.
また,オープンソースソフトウェア等も,積極的に利用してみましょう.

分析調査方法の学習

分析・調査法(アンケート調査法など)は,新らしい手法である必要はありませんので,図書を利用し,正しい方法を身に付けましょう.

分析を行うためには,どのようなデータが必要かを明らかにしておきましょう.

タイトル・目次の決定

タイトルと目次を前もって決定しておきます.

概要の執筆

概要は,自分の研究を適切な表現で,端的に説明しなければなりません.
客観的に何度も読み返しましょう.

データ収集

利用する調査・分析手法に必要なデータを収集します.アンケート調査を実際に行って,データを収集することが望ましいですが,不可能な場合は,インターネットを利用しましょう.

手法・サイト・アプリの提案

問題を解決するために必要な処理手続きを明瞭化しましょう.アプリやサイトの開発は,まず,全体構成を提案してみましょう.その中の一部分でも構いませんので,自分で設計・構築をしてみましょう.
作成したシステムやサイトがどうして有用なのかを説明できることが大切です.

調査分析の実施,アプリ・サイトの試作

収集したデータを利用して,分析を行います.

アプリを開発した人は,正しく動作するかどうか確認しましょう.

考察・評価

試作したアプリを基に考察を行います.アプリを他者に使ってもらい感想を集めましょう。また,アプリの効果を説明できることが望ましいです.

論文執筆

本論文字数

A4(1,600字相当)用紙で,表紙・目次を含めて20枚前後.基本的に,ワープロ(Word等)またはTexの使用を望みます.

発表(総合面接)

総合面接は,プレゼンテーション形式により行います.
グループ研究においても面接は個別に行います.
(服装は私服でOKです。)

面接時には,自分の研究を説明するためのPowerPointの資料(スライド枚数:8枚-15枚程度)を必ず用意してください.また,資料には少なくとも以下の内容を含めるようにしてください.

  • 背景:テーマに関連する社会的動向
  • 目的:何のための,誰のための研究(制作)なのか
  • 内容・構成:何を,どのように制作したのか(使用したフレームワークや,開発言語・環境等)
  • 制作物:スクショなどで制作物を詳しく説明してください(デモができると尚良い)
  • 評価:制作物を第3者に評価してもらった結果等
  • まとめ
  • 今後の課題